
漢方薬の種類には「煎じ薬」「粉薬」「錠剤」の3タイプがあります。それぞれにメリットがあり、個人の症状やライフスタイルに合わせ選ぶことができます。今回お話をお伺いしたカガエ カンポウ ブティックでは煎じ薬、粉薬の2種類をメインに、一部錠剤の取り扱いもあるそうです。

では、煎じ薬と粉薬それぞれ、どんな違いやメリットがあるのか見ていきたいと思います。

向かって左側が煎じ薬、右手側が粉薬です。
生薬をそのまま使用する本格派「煎じ薬」
「煎じ薬」とは、刻まれた生薬をじっくりと煮出して服用するものです。一番ストレートに素材の成分を摂取できるため薬剤師の臼田さんオススメの飲み方でもあります。煮出した直後の新鮮な薬は、その味や香りにも意味合いがあるそう。それらを感じる時間も含めて自分に向き合うひと時になりますね。

カガエ カンポウ ブティックでお出しする煎じ薬は1日分ごとに袋に入っているタイプになっているため、より手軽に煎じることができます。
煎じる手間がなく携帯にも便利「粉薬」
煎じ薬を加工し、そのエキスを粉末状にしたもの。煎じる手間がかからず、より手軽に飲むことができます。携帯にも便利なため、忙しい人や旅行などの外出先にもオススメ。1回分ずつの分包にすることができるのも嬉しいですね。
(余談)
漢方薬に使われる生薬は自然界の植物・動物・鉱物からできていますが、店内にあるこちら
\ドーン/

これは霊芝(れいし)と呼ばれるキノコの一種で、なんと本物なのだとか。古くから使われてきた和漢植物で、1つ1つもこの大きさ。

手のひらサイズはありますね。とってもボリューミーです。
9.初めましてでも緊張しない「カガエのカウンセリングの流れ」

体質改善や美容のため「実際に漢方を取り入れてみたい」と思ったら、まずは気軽にカウンセリングへ行くのがオススメ。
□女性特有の体の不調を改善したい
□体の冷えを改善したい
□体質を根本から見直したい
□肌トラブルを改善したい
□具体的にどこが悪いのかわからないけど、倦怠感や疲労感を取り除きたい
…など、今の自分の状態を振り返り気軽に相談してみましょう。
今の状態、悩みを伝える
現在の悩みや体調、今までの経過など、じっくりとお話を通してヒアリング。漢方の視点と、普段の生活面、食事などトータルの観点から改善のためのアドバイスをもらうことができます。カウンセリング中は「今月のハーブティー」を飲みながらゆったりリラックスした気持ちでお話ができます。

1人ひとりの体質にあった漢方薬を選んでもらう
ヒアリングが9割の漢方のカウンセリング。話をもとに200種類を超える漢方薬のなかから、自身に合うものをセレクトしてくれます。
服用方法のお話
煎じ薬の煎じ方法や、飲み方もしっかり教えてもらえるので初めてでも安心です。また、漢方薬購入後の様子や飲みはじめてからの疑問点や体調の変化については、電話でのアフターフォローも。
10.お家で漢方「漢方・煎じ薬の飲み方」
普段なかなか飲むシーンのない煎じ薬ですが、意外と簡単な飲み方をご紹介します。
①準備:土瓶などの煮出す容器に、漢方薬1日分(1袋分)と水(約400ml)を入れます。
\煮出すには土瓶がオススメ/
熱伝導のよい土瓶や土鍋は、煎じ薬の生薬の有効成分を十分に抽出する上で、重要な役割を果たしています。アルミやステンレスのヤカン、耐熱ガラスの容器でも煎じることはできますが、熱効率のよさからみても土瓶がオススメ。
(注意)鉄や銅などの金属製容器は、生薬成分と化学変化を起こす場合がるため避けた方が◎。
「煮出すのがちょっと面倒」そんな時はワンタッチで自動で煎じてくれるアイテムもあるため、気構えずトライできそうです。

お店にディスプレイされていた自動煎じ器。煎じ薬の入ったティーバッグを入れるだけで手間いらずです。
②煮詰める:吹きこぼれや煮詰めすぎに注意しながらトロ火で、水が半量になるまで約30〜40分煮詰めます。
③服用する:漢方薬の入ったティーバッグを取り除き、1回分の煎じ液を飲みます。(1日2~3回にわけて飲みます)
④保存:残りの煎じ液は冷蔵庫で保管し、服用時に温めて飲みます。※1日量はその日の内に服用。煎じ薬は密封して冷暗所に保管。
煎じ薬を煎じている時間も、身体の声に耳を傾けるひと時になりますね。みなさんもライフスタイルに合わせた漢方視点のライフケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
▶︎ 次回【4th day】では、まだまだ冷えるこの時期に身体を芯から温めて、心を穏やかにしてくれるオススメの逸品をお届けします!

仙台市青葉区中央3-7-5仙台パルコ2 2F
・アクセス | JR「仙台駅」より徒歩約5分 |
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・営業時間 | 10:00〜21:00 |
・定休日 | 仙台パルコ2の定休日に準じる |
・ホームページ | https://kagae.jp |